宮崎県都城市山田町。
霧島連山の麓にある、水がきれいで空気の澄んだ、自然豊かな町です。
お客様に「美味しい」という言葉をいただくため、愛情を込めて肥育し最高レベルの「味と品質」にこだわって、この場所で繁殖から肥育・出荷まで自社にて一貫して行っております。
これが乙守牛のこだわりです。
乙守牛は、餌を厳選し霧島山脈から湧き出る霧島裂罅水を与え、誕生から出荷までの約900日間、愛情をかけ健康に大切に育てています。
美味しい和牛づくりは、長い年月をかけた工夫の連続です。
餌に配合する漢方で牛を健康に育て、バイオバガスやパイナップルの搾かすを発酵させた飼料で赤身の旨みを向上させ、オメガ3脂肪酸を使った飼料で身体に良い良質な脂をつくる。
「脂の質の良さや赤身の旨みを引き出し、究極の赤身を追求した和牛」
それが乙守牛です。
日々、皆様に「美味しい」と言っていただける和牛づくりに励んでいます。
また、牛が吐く二酸化炭素の量を抑えるための環境に優しい工夫も積極的に行っています。
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代表取締役乙守孝志
- 畜産の道に進まれたきっかけは?
- 父が肉の卸業をやっていたのと、祖父が畜産をやっていたので、身近に牛がいた環境で育ったことが大きいですね。
畜産業の祖父の手伝いをしていて、楽しかったことがきっかけです。
- 畜産の楽しいところは?
- 和牛は血統によるところが大きいんです。
血統の掛け合わせで、理想の霜降りや体型、肉質、それをイメージしながら種付けからスタートして、約900日後に格付けされてその答えが出る。
良い雄だと肉になり、良い雌だと次の世代に引き継がれて、またそれが牧場の歴史になる。そこにやりがいを感じますね。
- これからの乙守牛
- 畜産業で大変なことはいくつもあります。
種付けから出産、哺育、育成、肥育、それぞれの段階での病気や事故などのリスクもあり、それから牛を守ることも仕事です。
それらをチーム全員で力を合わせてやっています。
技術や知識は、毎日が終わりがない勉強のようです。もっと良い牛を、もっともっとと欲が生まれてきて20年経ちました。
これからもその欲はあり続けるのだろうと思いますし、もっともっと良い牛を皆様のお手元に届けたいですね。
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現場主任森 元希 31歳
- 畜産の道に進まれたきっかけは?
- 小さい頃から祖父母の牛を見ていたため、畜産に興味を持って農業高校畜産科から農業大学校に進学して、畜産業に進みました。
- 畜産の楽しいところは?
- 自分が頑張ったら頑張っただけ、牛は応えてくれるんですよ。
一言で言えば牛はとても素直なので、人間が手を抜けば質の悪い牛になり、手をかけただけ良い牛になる。
それが目に見えてわかるところがこの仕事の面白いところです。
- これからの乙守牛
- 既に県でも上位の成績をとっていますが、もっともっと良い牛を作りたいです。
そのために、日々向上と反省を心がけています。考えて考えて、それを次に活かす。これが一番大事です。
下のスタッフたちを育て、肥育・繁殖で日本一だと呼ばれる牧場にしていきたいと思っています。
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奥野 隼平 21歳
- 畜産の道に進まれたきっかけは?
- 畜産業を営む祖父の影響です。
農業高校畜産科から農業大学校に進学して、畜産業に進みました。
- 畜産の楽しいところは?
- 子牛の繁殖を担当しています。
この時期の子牛は病気になりやすいので、様子を見てしっかり判断しないといけない。
病気になると、理想の大きさに育たなかったりするので、管理が重要なんです。
本当に好きじゃないとできない、面白い仕事です。
- これからの乙守牛
- 子牛のセリに出したときに良い評価を得ることが今の1番の目標です。
最終的には太りすぎていない、体高が高い、脂肪をつけすぎない牛を作りたいです。
自分はまだ2年目でまだまだですが、いずれは子牛の品評会でチャンピオンを獲ってみたいですね。
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薮内 敬史 21歳
- 畜産の道に進まれたきっかけは?
- 実家が繁殖農家なので、農業高校畜産科から農業大学校に進学して畜産業を志ました。
- 畜産の楽しいところは?
- 今、肥育を担当していますが、生き物を扱うので繊細で厳しい仕事です。
ですが、面白いところは枝肉になったときに格付けがつき、自分がしてきた仕事の成績がわかるところですね。
自分が理想とするのは、皮下脂肪が薄くて肉量が多い牛です。
それを目指して育てるところですね。
- これからの乙守牛
- 肥育は21ヶ月あるので、期間としては一番長いです。その間、病気や事故にも気をつけなければなりません。
自分か関わる21ヶ月の間、サシが入るのをコントロールして体重を増やして、その結果5年に一度行われる全国和牛能力共進会で賞を獲りたいです。
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田宮 翔 19歳
- 畜産の道に進まれたきっかけは?
- 実家が繁殖農家なので、農業高校畜産科から農業大学校に進学して畜産業を志ました。
- 畜産の楽しいところは?
- 生まれてすぐからの哺育舎を担当しています。
哺育は初めてでわからないこともたくさんありましたが、1年経ってできることも増えてきました。
今はミルクを手であげていますが、今後はオートメーション化するので牛を見れる時間が増えることを楽しみにしています。
- これからの乙守牛
- 哺育を今年中にマスターして次の段階に進みたいです。
全部を経験して、畜産のプロと呼ばれるために、自分で判断して経験を生かして次につなげたいと思っています。
しっかり大きくて強い牛を作って、お客様に届いたときおいしいと言われることを想像しながら頑張ります。